こんにちは。ライターのあんなです。
先日5/17(土)~5/18(日)にかけて幕張メッセにて開催されたゲームマーケット2025春にて、多数のマダミス作品が出品されました。
今回もいくつかのブースにお邪魔しお話を伺ってきましたので、インタビュー形式にてお届けします!
マダミスブース
毎年規模が大きく、取り扱い作品も豊富なマダミスブース。マダミスブースにおける人気傾向などをお聞きしました!
―― 今年もかなりの賑わいですね!今回の人気作品はどのようなものがございますか?
前回までは4〜5人以上のパッケージが人気でしたが、今回は少人数、短時間で出来るものがかなり人気です。価格も箱型のパッケージものに比べて控えめで手に取りやすい価格帯ということも後押ししているかと思います。

―― すでに売り切れている作品もありますね。最近物語カフェや読み合わせカフェなど様々な形態の遊び方が増えていますし、その流れに乗った形でしょうか。
そうですね。パッケージものとなると、場所を借りたり人数を集めたりかなり大変ですが、1〜2人で1時間以内だと「時間少しあるからやろうか」と気軽に遊んでいただけます。まだマダミスを遊んだことない人にあまり壁を感じずに遊んでもらいやすいように制作しました。

―― その他、IPもの(漫画やアニメなどの原作作品とのコラボ作品)も発表され、ますます賑わいが予想されますね。
今回新作として打ち出しているのは、「鴨乃橋ロンの禁断推理」とのコラボ作品「鴨乃橋ロンの禁断推理 アルファベット連続殺人事件」です。作中の作品のキャラクターと捜査を行い、解決するというシナリオになっています。登場キャラクターの録り下ろしボイスもあり、原作ファンの方にも楽しんでいただけますし、もちろん作品を知らない方でもマーダーミステリーとして楽しんでいただけるようになっています!

また、海外展開にも力を入れております。日本のマダミスの感性は海外でも着目されています。まずは、アジア圏を中心に展開予定です!
―― 今後の展開が楽しみですね。お話ありがとうございました!
これからミステリー
マダミスブースにて特徴的なパッケージを宣伝していた「これからミステリー」さんにも話を伺いました!
―― まるでサイコロのような不思議な形をしていますが、なぜこのような形にしたのでしょうか。
これは『MYSTERY CUBE BOX』シリーズで展開する第一弾の作品になります。形状は飾っても可愛い、インテリアとして並べることができるパッケージを作ろう、というところから生まれました。今後も異なるテーマカラーの作品を出す予定なので、ぜひ並べて飾っていただきたいです。

―― 見た目も特徴的ですが、この作品は名前が特徴的なキャラクターたちですね!
そうなんです!初心者の人でもこのキャラクターがどのようなキャラクターなのか、演じていてもわかりやすいようになっています。聞いたことのある名探偵の名前もあるかもしれません。
そして、被害者が参加するという変わった点もおすすめポイントとなっています。

正方形のHOもほかでは見ない形式!
―― 最後にこの作品のポイントを教えて下さい。
進行シートやハンドアウトもカードも、すべて同じ大きさで揃えて箱に入っているので、順番に取り出していくと簡単に手軽に遊べる『MYSTERY CUBE BOX』シリーズ、今後もシリーズ展開していきますので、マダミスこれからの初心者の方も、マダミスいっぱいやってきた猛者の方もぜひ楽しんで遊んでいただけると思います!
――ありがとうございました!
江五心
マダミス関連ブースが立ち並ぶエリアから少し離れたところにマダミスを出展されていた『江五心』さんに話を伺いました!

後ろに同サークルのシノビガミの宣伝ポスターも見える。
―― マーダーミステリーを出されたきっかけを教えて下さい。
もともとこのサークルは、シノビガミを遊んだり、ボードゲームを制作しているサークルでした。その中でマダミスを遊んだりすることもあって。ある時、トリックを思いついて「これマーダーミステリーにできるんじゃない!?」となって書き始めたのが一作目の「聖★信者(せいんとしんじゃ)」でした。このときは、シノビガミの作品を出すのと同じようなパッケージングでクリアファイルに入れているだけだったんですが、それだと寂しいなということになり、今回はパッケージにも力を入れてみました。
―― よくあるマーダーミステリーとはまた違ったパッケージで興味深いですね。こだわりなどありましたら教えて下さい。
これまでシノビガミのシナリオを作成したり、姉妹サークルではボードゲームを作ってきたので、印刷物のノウハウがありまして、それを活かしてコンポーネントを作ろうと思いました。今回挑戦してみたのは、カードを自分たちで切り離して用意してもらうスタイルです!その他、公開ハンドアウトはパッケージ自体に記載してしまって、無駄がない作りにしてみました。

―― 今後も制作予定はありますか。
アイディアが思いついたらどんどん作りたいと考えています!またイベントで出したいと思うので、X(旧Twitter)をチェックしていただけると嬉しいです。
―― ありがとうございました!
ようがくじ「不二の会」
今回も「お寺」ならではの作品を出されていた『ようがくじ「不二の会」』さんに話を伺いに行ったのですが、残念ながらお会いできず。
(本業のお経を上げに急遽代打の方が売り子をされておりました!!)
後日お話を伺いましたので、ご紹介いたします。
―― 新作の発売おめでとうございます。まずはそれぞれの作品の概要について教えて下さい。
ありがとうございます。2015年からお寺や仏教をテーマにしたゲームをお作りしておりますが、こうして取材をいただけて、とても光栄です。 『アンニャーシ!マーラミステリー』はコピー本型のマダミスとなっています。人が死なない、みなさんが修行者になるGMレス3人60分のミステリー作品です。宗教の押し付けではない範囲で、瞑想もしますよ。表紙からめくっていくと、キャラクター設定書などが入っていますから、本の案内にそってお楽しみください。 ストーリープレイング『涅槃に入る(ねはんにいる)』は2〜20人で遊ぶ作品です。パッケージには、お釈迦さまが亡くなったのでその理由を探そう、と書かれています。キャラクター設定書が2セット入っており、NPCに会いに行く体裁で各プレイヤーがあまっているキャラクター設定書を担当します。お話の登場人物となって、物語を追体験したり、その時その場限りのシーンをつむぐことをどうぞお楽しみください。

―― ストーリープレイング『涅槃に入る』が、テーマもようがくじ「不二の会」さんらしいですし、なにより人数が可変というところが面白い試みですね。作品づくりの際、どのような点を意識されましたか?
マーダーミステリーで扱う「死」とはそもそもセンシティブなものだよね、どうやって扱おうか考えてみよう、ということが今作のポイントでした。 作品づくりの時には、わたしがやってほしいなと思うことが込められるように努力しています。また、一緒に遊ぶ私たちが、ともに時間を過ごすことができれば、それでよいとも考えています。 近年わたしは多人数のマーダーミステリーをGMしたり、シナリオ改変したりしております。この作業はとっても楽しいです。人数可変型としたのは、そのような感じで、自分と同じことをみなさんにも楽しんでほしいと思っているからです。 ちなみに、推奨プレイ人数は2〜4〜6人くらいの人数、または10人〜20人ですね。大人数の場合は、ぜひご自身で案内人役に徹していただくとよろしいのではないかなと存じます。
―― 陽岳寺さんで時々イベントもされていて盛況な様子を度々SNSで拝見します。今後はどのようなことに挑戦してみたいなどございますか?
「過去を踏まえて、未来を見据えて、いまを生ききる。」これが、わたしがお坊さんとして、みなさまに意識的・無意識にでも、していただきたいことです。この営みをご自身のものとしていただけるように、これからも色々な形で共有していきたいなと思っています。 マーダーミステリー、ストーリープレイングやLARP1がまさしくそうだなと感じ、いま現在の活動の形になっています。『涅槃に入る』のように、お寺や仏教テーマの作品をもっと世に出していきたいです。 他作品も皆様に楽しんでいただけるように精進を重ねたいと思います。 たとえば、すでにリリースされております『テライアーミステリー葬式』。株式会社GoldGraceさまと、共同で、お寺を会場として開催しております。長く愛されるようにしたいですね。
- LARP:参加者が物語の登場人物になりきり、現実世界でその役割を演じる体験型のゲームのこと ↩︎
―― ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
現地の盛り上がりがみなさまにお届けできてたら幸いです!
少しでも興味あるかたはぜひ次回のゲームマーケット秋2025に参加してみてくださいね!
ゲームマーケット秋2025は、11月22日(土)・11月23日(日)の2日間、幕張メッセにて開催です。