お初にお目にかかります。さばいもと申します。
皆さんはマーダーミステリー作品『狂気山脈 陰謀の分水嶺』をご存じでしょうか?
プレイしたことのある方やプレイ配信を見たことのある方も多いとおもいますが、
私はこの作品が非常に好きなんです。
本当に! めちゃめちゃ好きで。
動画配信サイトで行われているマダミス狂気山脈のプレイ動画は一生見漁っています。
また、私はこの作品のおかげでマダミス界の扉を叩きました。
製作者のお二人には足を向けて寝れません。感謝!!
▼私物のマダミス狂気山脈たち(デザインとイラストが神)
さあ、そんな大好きな作品をネタバレなしで今回はご紹介させていただきたいと思います。
この記事を見ていただいた方に狂気山脈をもっと知っていただくべく書かせていただきます。
1. マダミス狂気山脈とは
▽物語概要
南極再奥地に発見された新たなる世界最高峰「狂気山脈」。
そこで発見された異常な死体……そして、その死体の調査のために狂気山脈に乗り込んだ調査登山隊の中で起きた奇妙な殺人事件。
ブリザードのせいで山脈に閉じ込められた登山隊は、疑念と狂気をはらんだまま調査を開始する。
【無料】マーダーミステリー『狂気山脈 陰謀の分水嶺』 オンライン用
『星ふる天辺』 マダミス狂気山脈/追加DLC
『薄明三角点』 マダミス狂気山脈/追加DLC
本作品は小説家であるハワード・フィリップス・ラブクラフトが作り上げた、クトゥルフ神話と呼ばれる世界観が舞台となっており、特に『狂気の山脈にて』と呼ばれる小説が題材となっています。
また、マダミス狂気山脈を語るうえで欠かせない要素として、まだら牛さんの制作している作品の一つとして、クトゥルフ神話TRPG『狂気山脈~邪神の山嶺~』があります。
こちらも『狂気の山脈にて』を題材としたTRPGシナリオであり、マダミス狂気山脈はこのTRPG作品と世界観を共有しているのです。
TRPGもマダミスと同様にネタバレに対して非常に弱い側面を持つため、ここでは深くは話しませんが世界観を共有しているだけであり、片方の内容を知っていても、もう片方を遊ぶことはできます。
『狂気の峰へ』 クトゥルフ神話TRPGシナリオブック
▽製作者について
この作品は二人の作者による共同制作作品です。
まことに勝手ながら紹介をさせていただきます。
マダミス狂気山脈の生みの親でもあり、多くのゲームを制作している人物。
最近では、映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』の制作も行っている。
映画製作にあたり行われた二回のクラウドファンディングでも合計3億円を超える支援を集めたのです。
他にも、カードゲーム『OVERROID』を手掛けたり、『神椿市建設中。NARRATIVE』の企画・ディレクションを行っています。
マダミス狂気山脈では山に対する知識や発想力から、物語のストーリーやアイデア、監修などを行っているようです。
そして、もう一人の制作者である。自身はクリエイターではないと発言されているものの、これだけのものを作り上げており、私は「ご謙遜を!!」と思っています。
マダミス狂気山脈では主に、作品ギミックやキャラクター設定などの事件にかかわる部分の制作を主に担当しているそうです。
余談ですが、ダバさんの紹介画像にあるキャラクターは「謎肉」と呼ばれる生命体だそう。
2.マダミス狂気山脈のすごさ
前置きが長くなりましたが、この記事の本編として、この作品のすごさを語らせていただきます。
すごい部分は多くありますが、ネタバレがない程度にすごさを抜粋してお届けできればと思います。
▽どこまでも細かな世界観
マダミス狂気山脈では〔登山〕という異色の要素を含む作品であるにも関わらず、ゲームとしてそれが上手いこと昇華されており、特に素晴らしい部分だと感じてます!
「ゲームで山登り」聞いて何を言っているのか分からない方もいると思いますが、そういう人はぜひ一度体験してみてください。 この意味が分かると思います。
製作者のまだら牛さんが登山に精通しているだけあります。
その深い知識を要素として、作品に組み込まれています。
そのため、違和感なく登山を楽しめるのだと考えています。
世界観が細かく作られていればいるほど、私のような人間は喜ぶので最高です……。
デザインに関しても世界観をより良いものにしています。
カードデザインやキャラクターシートのデザイン、イラストレーターであるしまどりるさんの制作したメインボードなども素晴らしいものばかりで没入感を上げてくれます。
他にもギミックなどもあり、盛り上がること間違いなしでしょう。
また、小ネタや細部までこだわった設定なども盛りだくさんです。
感想戦の際に私がGMをやる際も話すことが多すぎて、一生話続けてしまいます。
それだけ、この作品は要素てんこ盛りなんです。
詳しい小ネタや制作秘話を知りたい方は、【マダミス狂気山脈完全解説読本】狂気山脈 陰謀の分水嶺 THE COMPLETE GUIDE を購入してみてください。
【マダミス狂気山脈完全解説読本】狂気山脈 陰謀の分水嶺 THE COMPLETE GUIDE
▽TRPG作者の思い描くマーダーミステリー
制作者であるまだら牛さん、ダバさんのお二人はもともとTRPGを制作したりプレイしたりする方々です。そのため、一般的なマダミスとは異なるキャラクター設定を盛り込んでいます。
それは、キャラクターの設定の一部はプレイヤーが決めても良いというものです。
発売当時のマダミスでは決められたキャラクターをプレイヤーが演じるものが多い中、設定の一部をプレイヤー自身が決めることができるという新しさもありました。
これは没入感という点で、他人ではなく自分をプレイするという体験に繋がっているのではと考えます。
ゲーム配信者であるしょぼすけさんがGMを務める #しょぼマダミス では、プレイヤーであるきりやんさん、こんそめさん、たらこさん、あろえさん、ぐちつぼさんは自らキャラクターの名前や性別を作りプレイを行っています。
TRPGに携わっている人物であるからこそ、このような自由な発想が組み込まれているのでしょう。
また、ゲーム本編にもTRPGの要素が詰め込まれていながらも、マダミスとして成立しており、作者として技量の高さに圧巻です。
▽類を見ない三部作!?
マダミス狂気山脈は他のマダミス作品でも類を見ない三部作となっています。
一作目『狂気山脈 陰謀の分水嶺』
二作目『狂気山脈 陰謀の分水嶺 星ふる天辺』
三作目『狂気山脈 陰謀の分水嶺 薄明三角点』
二作目『狂気山脈 陰謀の分水嶺 星ふる天辺』以降、「過去プレイの記憶・知識を使ってOK」という文面が書かれています。
これを見た多くのマダミスプレイヤーは驚く他ありません。
マダミスは一度しか遊べないのでは??と。
しかし、これがまたすごいんです。何がすごいって… もうすごすぎて、ねえ。
言葉に表すとネタバレになるので深くは話すことができませんが……。
製作者のお二人は何者なんだ!とプレイ後に思わず調べた人もいるのではないでしょうか。
個人的には、ぜひ同じメンバーで三部作全てプレイしていただきたいところです。
物語の終わりにはきっと、この仲間、山への感謝と感動と、愛情などいろんな気持ちになるはずです。
ぜひ、未プレイの方は登山隊を集めて、GM(ゲームマスター)をする方はぜひ登山家たちを引き連れましょう。
また、外伝と呼ばれるおまけコンテンツも発売しています。
3部作を終えて、狂気山脈ロスとなっている方にぜひおすすめしたい作品となっています。
詳しくはこちらをご覧ください。
▽配信媒体との相性◎
本作は配信映えという部分に着眼した作品であると製作者のお二人はお話しされています。
実際に、初お披露目配信として製作者であるまだら牛さんがGMとしてプレイを行ってる配信です。
プレイヤーとして、ペレ夫さん、夢咲刻夜さん、ミーゴさん、テラゾーさん、ぱぱびっぷさん、の5名が登山隊としてゲームに参加しています。
当時のマーダーミステリーの主流に配信はなく、むしろ配信不可の作品も多かった印象です。
そんな中、配信に力を入れることで本作品は世の中に広く知られることになったのでしょう。
配信映えをするようなデザインやギミックを織り交ぜることで、プレイヤーや視聴者すらも狂気山脈の世界へと誘うのはさすがとしか言えません。
最近では人気ストリーマーで配信者のk4senさんを中心として多くの人気ストリーマーや配信者、ゲーム実況者、Vtuberなどがプレイ配信を行っています。
▽マダミス狂気山脈はまだ終わらない〽
ここまでマダミス狂気山脈三部作の話をしてきましたが、この作品にはさらなる続きがあるのをご存じでしょうか?
それは2022/04/17 に始まりました。
マダミス狂気山脈完結一周年企画として始動した新たな物語。
〽 黎明
リジェネシス“薄明”の後に来たる、新たな《物語》を紡ぐ新章三部作。
という作品が存在しているのです。
といっても、マダミス作品としてではなく四つのMV作品です。
新章というだけあって、新たな物語を歌として表現されています。
また、それぞれの動画の概要欄にも物語がつづられています。
本編に比べて、知っている方も少ないと思います。
私としてはぜひこの機会にたくさん聞いていただきたいです!
本当に素敵な曲ばかりで、登山を終えたばかりの人にも、登山を思い出したい人にもおすすめします。
そして、新章三部作が公開されて約半年後に公開された四曲目
こういった、新しい形でのコンテンツの成長がこのマダミス狂気山脈を支えているのかもしれません。
3. マダミス狂気山脈はさらなる飛躍を!映画化プロジェクト
本記事はマダミスを中心に取り扱っているので、ここまで書くか悩みましたが、これを書かずには終われないと思い書かせていただきます。
現在(2024/05/17)、まだら牛さんによってクトゥルフ神話TRPG『狂気山脈~邪神の山嶺~』を元にした、映画化プロジェクトが進行中です。
その名も『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』
アニメ映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』公式サイト
二回のクラウドファンディングでも合計3億円以上を集めている、大注目作品です。
昨年行われた《CAMPFIRE クラウドファンディングアワード2022 総合賞1位》を受賞するという快挙を成し遂げました。
恥ずかしながら、このプロジェクトを知るまで映画化がこれほどまでに大変な道のりだとは知りませんでした。
だからこそ、まだら牛さんと一緒に山の頂を、夢を見たいとも思えました。
まだ、TRPG版をプレイしたことない方もプレイをしてみてはいかがでしょうか。
マダミス狂気山脈とは違った一面が広がっています。
TRPG版は配信サイト上でも多くのプレイ動画、配信がありますのでそちらを視聴するのもおすすめです。
4. 最後に一言
今回はマダミス狂気山脈を中心にお話しさせていただきました。
自分の好きな作品について語るだけの記事に需要があるのかは分かりませんが、マダミス狂気山脈の良さを言語化で来たのではないでしょうか?
記事を書いていた思ったことは、やはりこの作品が好きだということです。
私はマダミス狂気山脈やTRPG狂気山脈というコンテンツの今後も見届けたいです!
そんな、マダミス狂気山脈に《魅了》された人間の記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※備考: どのようにマダミス狂気山脈をプレイするのか?
プレイしたいけど、どうしたらいいか分からないと言う人もいるでしょう。
マダミス狂気山脈をプレイする方法は大まかに分けて二つ存在します。
1:オンラインで一般の方とプレイする
X(旧Twitter)などのオンラインで一般の人が募集しているゲームに参加をします。
本作は多くの一般の方がプレイヤーの募集をしています。
初めての方にはすこしハードルが高いように思いますが、参加してみるのはいかがでしょう。
2:店舗公演、オンライン公演に参加する
プロのGM(ゲームマスター)が主催する公演に参加するスタイルとなります。
料金を払う代わりに、プロが優しく教えてくれるので、1に比べてハードルは下がります。
公演は直接店舗に行って参加する場合とDiscordなどの音声ツールやココフォリア等
のwebブラウザを使用してオンライン上で行われるものの、ニ種類が存在します。
さばいも
マダミス配信を視聴したことをきっかけにこの世界にやってきた。 身内ではGMをやることがほとんどで、PLはほとんどしない。 マダミス制作も行っているが、制作に時間がかかりすぎている。