マダミス制作が100倍はかどるツール紹介!Part①

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この記事をご覧になった皆さんマダミスを作られている(ないし作りたいと考えている)かと思います。

実は……そのマダミス作りがグッと楽になる便利ツールが存在するのをご存知でしょうか。

ご存知だったら話はココでおしまいなのですが、もしあなたがWordやメモ帳を使っているなら朗報になります。このツールを導入するだけで

◎データの管理が超楽ちん

◎テストプレイがむちゃ楽になる

◎データが飛んで泣きを見ない

◎家でもどこでも作業できる

といった効能が得られます。

その便利ツールの名前は「Notion」です。

ご存知だったらココで話はおしまいなのですが、ご存知じゃなかった方は無料なので今すぐインストールしてください。ブラウザ版もスマホ版もアプリ版もあります。お好きな媒体ではなく全てにインストールです。

にわかには信じ難い方向けに先程の効能の詳細をお伝えしていきます。

◎データの管理が超楽ちん

マダミスって、普通の小説や記事と違って管理しなくてはならない情報が小分けにされていて面倒ですよね。

例えば、キャラクターが5人いるマダミスであれば5人分のキャラクター情報を書くのが一般的かと思います。ですが、それらを全部一つのドキュメントにまとめるとなると……まあ何かと後で面倒ですよね。

ところが、Notionであればこのように階層でドキュメントをまとめることができます。

進行役向けからキャラクターに配布するもの、追加で配るものなど、ひと目でわかります。

また、各ページには目次リンクまで生成することができますので、ゲームの構造がキレイに可視化されます。Eさんだけ追加描写作り忘れたなんて悲劇も劇的に減ります。

◎テストプレイがむちゃ楽になる

階層化されたメリットは、わかりやすいだけに留まりません。テストプレイにも影響するのです。

ゲームが形になったら、テストプレイをするかと思います。従来のオンラインでテストプレイする際を想像してみましょう。

全員のキャラクターシートをPDFに書き出して……誤字が見つかって再度書き出して……フィードバックを貰って、それを控えて修正して、そして次のテストプレイにまた書き出し(×人数分)……。

気が遠くなります。Notionに出会う前の私は発狂していました。しかし、今の私は正気です。なぜなら、Notionには共有リンク発行機能があるからです。

閲覧権限ないしコメントのみのリンクを貼り付けることで、なんと今書いている原稿のデータを直接テストプレイヤーに見せることができます。

このデータはリアルタイムで更新されますから、誤字脱字があってもチャッと直せます。データを再発行する必要はありません。こんな風にリンクを個人チャットで送信するだけでいいのです。

<リンクの例>

丁寧にやるなら、データごとのリンクを貼り付ければいいですし、その辺大丈夫であればキャラクター情報の目次リンクを一つ渡して、進行に応じて「皆さん、②のリンクを開いてください」と指示するだけで良いのです。

コメント機能を許可すれば、プレイヤーはそのデータに直接コメントを加えることができます。誤字脱字、指摘が一目瞭然です。そして、そのまま取り込むだけで次のテストプレイでは同じリンクを貼るだけでバージョンアップしたデータを使用できるのです。

もちろん、マスターシーン(読み合わせや、共通の演出・描写など)もリンクを一つ貼るだけで済みます。

画像も表も簡単に挿入できるので、テキスト以外の情報を載せたい場合もバッチリです。

進行役用の目次を作っていれば、上から貼っていくだけでそれが疑似ルールブックになるわけです。

これほどマダミスのテストプレイに適したシステムは無いでしょう。

なお、公演やオフラインパッケージ向けにPDFを書き出すこともできます。

ただ、一括でそれぞれ書き出すには有料プランです。

◎データが飛んで泣きを見ない

なにかパソコンで作業していると、落雷・ドライヤー・猫の襲来・自動アプデ再起動……など。まあ様々な要因でパソコンの電源が落ちてしまうことがあるでしょう。

Ctrl+Sを最後に押したのはいつだったか震えながらパソコンを立ち上げた経験のあるクリエイターは少なくないでしょう。

Notionはいわゆるクラウドサービス。オンラインに接続して作業します。つまり、今唐突にパソコンが亡くなったとしてもデータは無事なのです。ローカルで作業するのはもう辞めましょう。

もちろん、Notion側のサーバーがお亡くなりになる可能性はゼロではありませんが、自分が使っているHDDがクラッシュする確率よりはずっと低いはずです。

逆にオフラインで作業する場合は、オンラインに復帰した際に自動で同期されますのでその点も安心です。(推奨ではありませんが)

また、Notionにはバージョン管理というものが存在します。色々原稿をこねくり回していたら「2回前ぐらいのテストプレイの言い回しのほうがよかった! アレなんて書いてたっけ!」なんて後悔する経験ありませんでしょうか。

Notionは10分ごとにバージョンが保存されていくので、過去に自分が書いては消したログが全て残ります。その時のデータをすべて復元することができるので、過去の己と向き合わずに済みます。

◎家でもどこでも作業できる

これも前項と似たような話ですが、オンラインに接続しているということはオンラインで作業できる媒体であればどれでも作業できます。スマホでも職場のPCでもどこでも作業ができます。

この利点は、現代のITの恩恵を受けている方であれば詳しく説明するまでもないでしょう。

さて、一応良いところばかり並べたのでデメリットも軽く触れておきます。

▼一斉置換機能が無い

これだけが唯一のNotionのネックですね。

一応、擬似的な置換機能はあるのですがやや面倒です。NotionにはNotionAIという、AIに命令して記事を加工する機能がありますから、このワードをこれに置換してとAIに命令をするわけです。

この素直に置換できない点だけは私ももどかしい思いをしています。今後のアプデに期待です。

▼コマンドが反応する場合がある

Notionは多機能が故に、自分が使う予定の無い機能がサジェストされる可能性があります。

@や;のような記号を打つと、色々な機能のサジェストが出てきます。人によっては執筆する際に少し鬱陶しいと感じるかもしれません。

▼大人数での作業には制限がある

ある意味で仕方ない点ですが、大人数で同じデータを同時にあれこれと編集するためには有料プランを利用する必要があります。ただ、個人やサークル規模でゲームを作っている方には特段影響は無いかと思います。

こうしてみると、デメリットなんて無いようなものです。

基本的に無料で、広告も出てくるわけではないので一度騙されたと思ってNotionをインストールしてみてはいかがでしょうか。正直100倍はかどるは流石に盛ってますが、2.6倍ぐらいははかどる筈です。

また、少し管理の仕方が異なる「証拠」データについてですが……私は現状、Googleスプレッドシート(オンライン版無料Excelのようなもの)で管理しています。

こちらは私がマクロ(自動化)を利用している都合もあるため、こちらが絶対優位というわけではありません。Notionにも表機能があるので、そちらでも良いでしょう。使い易い方を選んでみてください。

ただ、ローカルのExcelで作業するのは辞めましょう。飛んだときに泣きます。

Part2では、パソコンの周辺環境についてお話していけたらと思います。

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