皆様こんにちは、ライターのトイリスです。
2024年1月14日 大阪にて、体験型販売イベント
『マーダーミステリーマーケット大阪2024 事件収集市』が開催されました。
楽しかった!!!!
ので、レポをお届けします!
『マーダーミステリーマーケット』とは
いらっしゃいませ。
「事件収集市」へようこそ。皆様は、大正時代を生きる「事件収集家」(みすてりぃこれくたぁ)。
こたび開催されるは「事件収集市」。全国津々浦々、奇々怪々な事件が集まっております。
もちろん、事件を買うだけではなく、様々な催し物を用意しております。楽しみ方は、たくさんございます。
事件(マーダーミステリー)を買ったり
事件(マーダーミステリー)を体験したり
会場にある多くの依頼をこなしながら最期に行われる、大イベントに備えたり!!!
開催: 2024年1月14日(日) 大阪市中央公会堂
引用:マーダーミステリーマーケット大阪2024 事件収集市
主催: NAGAKUTSU
入場チケット: 3000円(公演は別途購入)
本イベントは、マーダーミステリー(以降「マダミス」)をメインとした、販売や公演などがされるリアルイベントです。
大阪の梅田に本店を構える、マダミス専門店『NAGAKUTSU』さんが主催となり、2020年より大阪で開催されてきました。
また第4回となる今回の開催では『事件収集市』というサブタイトルや「大正浪漫」という要素も設定され、それに合わせた企画など「世界観」も体験の一部として楽しめるよう工夫がされた体験型イベントでもあります。
当日の雰囲気
会場の外観
快晴!雲一つない良い天気!
建物の内外で写真も撮影できますし、着物など、今回に合わせた衣装で来ている人には、特に嬉しかったのではないでしょうか。
館内に売店は無く、コンビニも少し歩く必要があったので、雨が降っていたら大変だったかもしれませんね。
前回は一般的な区民センターでしたが、今回の会場は『大阪市中央公会堂』となったため、かなり雰囲気が変わりました。
国の重要文化財に指定されている建物で、イベント開催…ドキドキですね…。
会場の内観
い…
異世界に来てしまった…!!!
こちら、物販などが行われるメイン会場でして、ここに来るまでの廊下の時点で既にウキウキしていましたが、貴族が舞踏会を催していても、おかしくない部屋に驚きました…!
これは…事件が起きそうですねぇ~…。
開場前
開場直前の様子。 チケット制ではありますが、事前に入場順が指定されていたという事ではなかったため、早くから並んでいる人が結構いましたね。
自分が見たときには、30~40人ほどの人が列をなしていました。
今回、頒布数を発表している団体もおり、「絶対に欲しい!」という作品がある方は、早めに並んでいた方が無難だと思いましたので、次回の参考に。
開場後
今回は「マッチング形式の無料公演(早い者勝ち)」は無く、また、公演と入場チケットは別途購入でした。(公演は別の部屋)
そのため、待機列にいた参加者は「物販購入」や「参加型企画」が目的の人が多いと思いますし、開場してすぐに物販に一直線!その後、参加型企画で遊ぶ!という人が多いように感じました。
たくさん椅子に座っているこちらは休憩所。
最初の30分ほどは、ほとんど人がおらず、じっくりと参加型企画の問題を解くために、徐々に座っていく人が多かったですね。
立ちながら考えたり書いたりするのは辛いので、とても有難い配慮…!
物販
引用:マーダーミステリーマーケット公式Xアカウント
18団体のブースがあり、合同となる委託ブースも出展されていました。
事前にイベント公式が、当日の各ブースの販売品リストを、できる限りご用意してくれたのも有難かったですね! 一部、個数も記されていますので、売り切れそうかの判断にも使えます。
またそんな物販ですが、いくつかのブースをご紹介します!
週末俱楽部
弊サイトを運営するマーダーミステリー出版レーベル。
書籍にはなりますが、新作として、書き下ろしも盛りだくさんの文庫版『鬼哭館の殺人事件』も販売されました。
『大正浪漫マーダーミステリイ 鬼哭館の殺人事件』のネタバレを含んだ内容となっていますので、遊んでいない方はご注意ください。
売り子に赤髪の人が2人いましたが、写真の方は、ふらんくさん。
GMのことなら彼に聞きましょう。
グループSNE
パッケージ作品や書籍でお馴染みの企業。
昨年12月に発売された新作なども持ち込まれており、やはりラインナップ数も、他のブースと比べ圧倒的に多かったですね。
ファンには嬉しい、作品のTシャツも販売されてました。
本イベントに参加できなかった方も、大阪の梅田には、グループSNE&cosaicのアンテナショップ『アルケリンガ』がありますので、気になる方は訪れてみてはいかがでしょうか。
マダミスHOUSE
東京、愛知、大阪、福岡に店舗があるマダミス専門店。
マダミス専門店ならではのオリジナルタイトルも出版されています。
今回のイベントでは『マーダーミステリー 金田一少年の事件簿』のシリーズであったり、当記事の後半でも紹介させていただいている、周遊マダミス『君と僕の妖怪試験』の受付もされていました。
写真のお方は、マダミスHOUSEの代表、クマさん。
委託ブース
出展ブースの中でも、委託ブースが一番大きく、全国から40種以上の品が集まっていたようで、多種多様な作品が並んでいました。
通販で購入できる作品もあるかもですが、やはり現物を見てから購入したい方は、いると思いますので、パッケージ作品等の委託は有難いですね。
140サイズの段ボールごとに5,000円で委託できるので、小さめのパッケージ作品によりオススメな委託プランかもしれませんね。
Office KUMOKANA
『ペラマダ企画』をされていたブース
『ペラマダ企画』とは
以下の3つのルールに従い、マダミスを作って販売するという企画。
①A4用紙5枚のみを、封筒に入れるだけ
引用:主催Xアカウント
②会場委託ブースで50部販売
③価格は500円or1000円
えっ…紙5枚!?
マジですか。気になる。
ということで購入してみました!
今回は500円の作品しかなかったので、売ってあった全6作を買っても3000円でした。
また、裏面に隠匿情報は書けないし、紙を折るにしても説明が無いと大変だし、透けるかも…。
と、思いましたが、そのあたりは工夫されていました。
透けなどが気になる!という方は、バインダー等を使えば、その問題は解消されそうです。
『ゲームマーケット』でも、チャック袋専用の特設ブースがあったりするので、今回の『ペラマダ』も今後どう展開されるか注目です!
体験イベント
マダミス公演
引用:マーダーミステリーマーケット公式Xアカウント
こちらは、事前予約制のマダミス公演。
従来の人気作品や、発売前の新作なども遊べました。
予約の時点でたいへん人気であったため、予約開始後すぐに完売!という作品もありましたね。
今回、公演の予約関連のアナウンスは、公式Xアカウントにて行っていましたので、次回参加したい方は、公式HPだけではなく、Xアカウントもチェックすることをオススメします。
即興舞台「百鬼の夜、月光の影」
引用:Xアカウント
こちらは、事前予約制の有料観劇イベント。
マダミス『百鬼の夜、月光の影』を題材に、事件の全貌を知らないキャスト達が即興芝居を演じる舞台だそうです。
舞台『最終電車極楽橋往』の前日譚を描く、明治怪異譚マーダーミステリーであるようで、イベントテーマと合わせて、明治〜大正時代の雰囲気が味わえそうですね。
公式の説明を見たところ、
観劇の際、見たい位置にご自身で移動していただくシーンがございます。
とあったので、映像を視聴するだけでは体験できない、舞台だからこその楽しみ方もありそう。機会があれば参加してみたいです。
周遊マダミス『君と僕の妖怪試験』
引用:Xアカウント
プレイ人数2人、プレイ時間60分ほどの作品で、冊子とLINEを使うタイプの作品です。
妖怪の世界に迷い込んだ中学生が数々の試験に挑み、元の世界に戻ることを目指す物語。有料ですが常設のため、事前予約が無くても遊べるのが、周遊マダミスの良さですね!
過去に当サイトのライターが、他イベントで体験したレポがあるので、詳しくはそちらをぜひ!
「たちかわ妖怪盆踊り」 マーダーミステリーzone体験レポート
参加型企画
引用:マーダーミステリーマーケット公式Xアカウント
本イベントの大きな見どころの1つ!
4人の跡継ぎ候補者「野木荒久(クローバー)」「怪人百面相(ダイヤ)」「阿紫(スペード)」「岩木華(ハート)」のうち、誰が跡継ぎになってほしいか投票するというもの。
投票券を投票箱に入れ、その結果によってエンディングが変わります。
とはいえ、あまり公式で内容が公開されておらず、皆さん当日のお楽しみにという感じでしたので、そういった意味合いでもワクワクしていました。
ただし投票に必要な「投票券」を手に入れるためには、ストーリーをクリアしていく必要があります。
また少数の「投票券」を手に入れるだけなら、それほど時間はかかりませんが、なんとこの参加型企画、4人のシナリオライターが紡ぐ、最大4つのメインストーリーを体験できるんですね。
さらにメイン以外のストーリーは40種類以上もあるため、とてもボリューミーな企画となっているわけです。
こちら、参加の開始時間は自由ですが、エンディングは全員同じタイミングで18時30分と、時間が決まっているため、早めに開始した方は、時間に余裕があったと思います。
メインストーリーを遊ぶ際には、最初の受付で、
「看護婦」「探偵」「記者」「ヤクザ」「メイド」「軍人」「令嬢」「作家」
の、どれかのカードをランダムで貰い、ストーリーを進めることになります。
この職業に準ずる服装で来た人は、その職業になれました。
運営さんの計らいも素敵ですね。
裏面には「技能」が書いてあり、特定のストーリーで必要になった際に使います。
また、自分とは違う技能が必要な場合「○○という技能持ってる方!助けて!」と他の参加者に助けを求めることになります。
会話が苦手な方は抵抗があるかもしれませんが、この会場内には「意図が分かってる人」がほとんどなので、難なく交流をされている方も、多くいらっしゃったようです。
メインストーリーを進めていくと『みっしょん確認冊子』が貰えて、裏面にハンコを押していくことで、何のミッション(ストーリー)がクリアできたのか、分かる仕組みになっています。
これの全部を、ハンコで埋めていた方もチラホラいましたね…凄い…!
冊子は表紙含め20ページあり、ミッションには、謎解きやゲームをするようなものから、特定の人物に伝言や物を渡すものまで、様々な内容がありました。
跡継ぎ候補者4人に関してですが、参加者は、どういった人物なのかや生い立ち等は知らされていません。
そこで、特定のマークのミッションをクリアすることが必要になってきます。
ミッションをクリアしていくと、その特定のマークに対応した候補者のストーリーが読めるため、徐々に候補者の人柄や背景などを知ることができます。
例えば、ハートのミッションをクリアすると、「岩木華(ハート)」のストーリーが読める、というような感じです。
これで、気になる候補者を狙って、ストーリーを読むこともできました。
特定のミッションをクリアすると、通常500円で購入できる『事件収集市エコバッグ』が、無料で貰えたりもしました。
横になっていた「収集市ブロック君(勝手に命名)」も皆にこねくり回されて、縦になっちゃうくらいの時が経ち…
18時30分! グランドエンディングだぁ~!!
長いようで短い気もするひと時でしたね。
投票の結果、「阿紫(スペード)」が最多票に!
エンディングと言う名の読み合わせが始まり、語られる「阿紫」のお話…。 あなたそういうキャラだったのね…。スペードのミッションをクリアしていない人は、ここで知ることに。
(あんた…ええ子やな…ホロホロ)
運営「皆様ありがとうございました」
(良きお話でした…ホッコリ)
運営「ここでなんと」
運営「作者4名のサイン入りで、本日のメインシナリオを40部限定で今から販売します!」
(な…なにーッ!!)
どよめく会場。
そう、ここは「事件収集市」…! 事件を収集させて終わる…やるじゃないカ…!
拳で争う戦い(じゃんけん)の末、手に入れた方は、おめでとうございます!
おわりに
2021年度の開催では、有料の入場チケットは無く、参加者が224名であったことに比べ、今回は入場チケットが、発売後3,4時間ほどで200枚が完売し、その後100枚の追加販売がされるほどの人気でしたので、熱量の高い人が増えてきていることを感じますね。
また、関東圏以外の地方でもマダミスイベントが広がれば、個人制作のパッケージ作品や、周遊型のマダミスなどを購入したり体験する機会も増えるので、今後の動きも楽しみにしています!
この記事を書いた人
- トイリス
- https://twitter.com/toyllis
- ボドゲ好きな関西の民。ボドゲからマダミスも好きに。VTuberだがロープレより推理派。1年に1000話以上見てるアニメヲタクなので、IP系のマダミスは全部やりたい。