作品レビュー

マダミスレビュー『折り重なって揺れる島』

こんばんは。あんなです。

私が遊んだ作品紹介シリーズ、第二弾。今回は『折り重なって揺れる島』(作:ざきこ様)をご紹介いたします!

作品URLhttps://booth.pm/ja/items/4931811
使用ツールDiscord・ココフォリア
あらすじ〈プロローグA〉
「…後悔はありません。たとえ何度同じ機会が廻ろうとも、必ず同じ道を選びます。」
傍聴人の息をのむ音が聞こえるほどに静まりかえった法廷で、 証言台の人物は優しく、そして迷いの無い声で語り始めた。
その涙は既に枯れ果てている。 流れる嗚咽は、おそらく聴衆のものだろう。
右手の木槌がまるで鉛のようだ。
なぜこのような人物が裁かれなければならない?
この未来は本当に避けられなかったのか。
“あの人”が救われる方法は、本当にこれしかなかったのか。
これはある人物が想い焦がれた未来に辿り着くまでの、とても優しい物語。
どうか最後まで諦めないで。
そして誰よりも、“あなた自身”を信じてあげて。
エモさ★★★★★
推理要素★★★☆☆
ルールの難しさ★★☆☆☆
テキストの読み上げ量★★★★★
自由ロールプレイ★★★☆☆

どんなシナリオ?

『年齢も異なる5人の男女が、とある小さな島で出会い事件に巻き込まれる』というのがはじまり。

都会の喧騒から離れた静かな島に突如出会った殺人事件に立ち向かう5人のキャラクターを、自身の葛藤や他のキャラクターとの関わり合いを中心に描かれた作品です。

推理ももちろんですが、キャラクターへの愛を持って演じる。その重みが強い作品となっています。


おすすめポイントをご紹介!

この作品では、『工夫』という少し変わった捜査を楽しむことができます。

『工夫』とは、捜査を行う中で見つけた証拠品に対し、別のものを使用して新たな情報を得たり、情報をアップデートできるというもの。

どの証拠品が『工夫』を凝らすことができるのか。それは盤面上でわかりやすく作品のテーマアイコンでもある『紙飛行機』が描かれていますので、一目でわかるようになっています。

しかも『工夫』をすることができる証拠品は、一つや二つではありません。実際にどれだけの証拠品に『工夫』を凝らすことができるのか、それはプレイして実際に確認してみてくださいね。

シナリオ全体の難易度はそこまで高くないシナリオとなっています。

ただし、ロールプレイの難易度はやや中級者向けかもしれません。どのくらいキャラクターや世界観に入り込むことができるかでこのシナリオの体験感が変わりますので、ロールプレイは苦手という方はぜひロールプレイに慣れてから体験してくださいね。

ですが、ご安心を。

プレイヤーの皆さまがしっかりキャラクターになりきれるよう、キャラクター目線で描かれています。キャラクターの過去もしっかり描かれていますので、キャラクターのイメージはすぐにつかむことができます

エンディングもみなさんの行動で大きく変わるシナリオになります。そのため、かなり多くのパターンのエンディングが用意されています。読み合わせもたっぷりありますので、プレイする方はぜひご期待ください。


まとめ

今回は、ロールプレイを楽しみつつ、工夫を凝らして捜査を楽しめる『折り重なって揺れる島』をご紹介しました。

もし、まだ遊んでいない方いましたら遊んでみてください。

それではまた、どこかの世界線でお会いいたしましょう。


あんな
2021年夏、友人に「マダミス作ったから遊んでほしい」という一言からマダミス人生スタート。気づいたらプレイ数が重なり、沼に入るどころか、もはや沼そのものになった人。 普段は、プレイヤーよりもゲームマスター(GM)がメイン。時折TRPGも嗜む程度の趣味。 オンラインゲームを嗜んできたためか、タイピングが早い。
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